新幹線は日本の交通網において重要な役割を持ち、高速で移動できることから多くの人から利用されています。

新幹線と営業上で競合しているものとしては、大きなもので飛行機が挙げられ、長距離の移動においてどちらの手段を選ぶかで新幹線と一緒に選択肢にあがります。

長距離移動では新幹線と飛行機は長らく競合していましたが、航空会社の規制緩和によって各種割引料金の導入や宿泊費込みの旅行プランの登場などもあり、さらに競争が激化しています。

航空会社によるマイレージサービスの存在も大きく、このサービスがあることで飛行機がお得に利用しやすくなり、様々なサービスが受けられることで多くの人に支持されています。

それに対抗するために、新幹線を運営するJR各社は競合区間を中心に割引率の大きい乗車券の販売や、会員制インターネット予約による割引特急券の販売などで利用者を増やしています。

新幹線の駅と空港が近いと競合が激しくなり、例えば博多駅と福岡空港は距離が近いため、新幹線と航空会社の競合が現在でも活発になっています。

新幹線は他の鉄道会社と競合することがあり、東海道新幹線の開業から私鉄特急が競合することがあり、近畿日本鉄道(近鉄)・小田急電鉄・名古屋鉄道(名鉄)がその代表例です。

私鉄特急が新幹線と競合する場合、到達時間では新幹線が上なので、運賃の安さや駅の立地、車両の居住性などで対抗しました。

例えば近鉄の場合は名古屋から大阪の間で競合が見られ、競合が進むにつれて近鉄が新型車両を導入するようになり、運賃と快適性で対抗するようになっています。

近鉄の場合は、伊勢志摩や奈良といった新幹線と競合しないエリアに関しては、新幹線で大阪・京都・名古屋についたら、そこから近鉄特急で行けるように戦略をとっています。

小田急の特急の場合は、東京~小田原間で競合することがあり、特急「はこね」などとの競合が見られ、箱根方面へ向かうときにその傾向があります。

名鉄の特急の場合は、名古屋~豊橋間で競合することがあり、豊橋駅の場合は停車する本数が少ないため、名鉄ではこの区間の利用を促進するための切符を販売しています。

国鉄民営化後には、在来線と新幹線が別会社によって運営されるケースが発生し、並行する一部の区間ではJR同士の競合が見られるようになりました。

山陽新幹線の小倉~博多間がその一例で、新幹線はJR西日本が運営し「こだま」をその区間で増発し、在来線のJR九州は特急を運行して料金の値下げや高頻度の運行で対抗しています。

新幹線は高速バスと競合することがあり、高速バスは定時性と速度では新幹線より低いですが、時間や経路などの柔軟性や価格では高速バスが優れているといわれています。

高速バスの場合は夜行運転も行われているため、夜間で移動する際は車内で就寝することができ、その間を安く移動できることで利用者が多いです。

料金の安さなどで高速バスを利用する人が多く、いつから行けるか、どこから行けるかなどで、使い分けられていることが多いです。