新大阪から展開されている山陽新幹線は、岡山や広島などを経由して、福岡県内の小倉駅を通り、終点は博多駅となっています。

博多駅からはさらに新幹線の路線が伸びており、九州の主要な交通路として活用されている九州新幹線として営業が行われています。

整備新幹線の1つである九州新幹線は、JR九州が運営する新幹線で、正式には博多~鹿児島中央間の「鹿児島ルート」と西九州の「長崎ルート」があり、鹿児島ルートは全線開通しています。

現時点で九州新幹線は鹿児島ルートを指し、博多駅から鹿児島中央駅を結ぶフル規格の路線となっています。

山陽新幹線と直通運転を行っていることから、「山陽・九州新幹線」という総称があり、新大阪駅から鹿児島中央駅まで行けるようになっています。

当初は博多駅から山陽新幹線を延伸するかたちで計画が進められましたが、実際の建設は終点の鹿児島県側からつくられるようになりました。

1991年に八代から鹿児島までをつなぐルートとして着工され、2004年には新八代駅から鹿児島中央駅までのフル規格の路線として営業運転を開始しました。

このときの営業形態は、博多駅から新八代駅までを在来線の特急「リレーつばめ」が運行し、新八代駅からは新幹線で接続するようになっていました。

2011年に博多~新八代間が開業し、山陽新幹線との直通運転もこの時に開始され、博多~鹿児島中央間は1時間17分で結ばれるようになりました。

新八代~鹿児島中央間の先行開業では、並行在来線の鹿児島本線の八代~川内間がJR九州から第三セクターの肥薩おれんじ鉄道に移管されました。

九州新幹線では、博多駅から長崎駅を結ぶ「長崎ルート」が計画されており、現在はどのような計画で進めていくか検討が行われています。

鹿児島ルートの路線は、博多駅から熊本駅を経由し、鹿児島中央駅までつながっているもので、全長は300㎞近くまであります。

九州新幹線で運行されている列車には、山陽新幹線との直通運転が行われている「みずほ」があり、この区間で運行されている列車で最速達のものとなっています。

「みずほ」と同時に導入された列車として「さくら」もあり、山陽新幹線との直通運転も行われ、博多~鹿児島中央間でも運行されています。

「つばめ」は博多~鹿児島中央間で走行している各駅停車タイプの列車で、この区間では各駅に停車するようになっています。

部分開業時は全て「つばめ」が運行されており、全線開業後は山陽新幹線の小倉駅まで乗り入れていたことがあります。

九州新幹線を走行する車両は、「つばめ」「さくら」で使用される800系があり、最高速度は時速260㎞となっています。

全列車で使用されるN700系もあり、東海道・山陽新幹線用をベースにJR九州とJR西日本の共同開発による8両編成となっています。

N700系は山陽新幹線の区間では時速300㎞で走行することができ、九州新幹線内では時速260㎞で走行しています。