全国新幹線鉄道整備法によって現在まで新幹線がつくられてきており、その法律による計画で建設された路線として上越新幹線があります。

JR東日本が運営する新幹線の路線で、大宮駅から新潟駅を結ぶ路線となっていますが、全列車が東京駅まで乗り入れていることから、東京駅から新潟駅まで案内されることが多いです。

1971年に基本計画が決定され着工が開始し、1982年に大宮~新潟間で上越新幹線が開業し、後に東京まで運行されるようになります。

東京~大宮間は東北新幹線の区間とされていますが、大宮駅を始終着とする列車はなく、全列車が東京駅まで乗り入れています。

群馬県と新潟県の県境を挟む区間は、三国山脈を横断することになるため、多くの区間でトンネルになっています。

新潟県が豪雪地帯であることから、スプリンクラーによる融雪設備が備えられており、県内の駅では線路やプラットホーム全体が屋根で覆われ、雪害対策が施されています。

東海道・山陽新幹線や東北新幹線と異なるのは、本州を横断する路線となっていることで、本州の太平洋側と日本海側を結ぶ路線はこれが初めてです。

路線名の「上越」は、並行在来線の上越線からつけられたもので、路線が開通している群馬(上州)と新潟(越後)に由来しています。

冬季のみ営業している区間があり、越後湯沢~ガーラ湯沢間がそれにあたり、新幹線車両が乗り入れています。

路線の距離は269.5㎞で、大宮~新潟間で10駅が展開されており、東京からでも利用できるようになっています。

上越新幹線で運行されている列車は、東京・越後湯沢・長岡~新潟間のものは「とき」、東京~高崎・越後湯沢間のものは「たにがわ」と分けられています。

開業当初は東海道・山陽新幹線にならって、「ひかり」に相当するものを「あさひ(現在はない)」、「こだま」に相当するものを「とき」としていました。

「とき」は上越新幹線の主力列車で、E2系を使用する「とき」と、2階建て車両E4系をしようする「Maxとき」が運行され、最速列車は東京~新潟間で1時間37分かかります。

「たにがわ」は東京~高崎・越後湯沢間で運行されている近距離列車で、各駅に停車するもので、E2系を使用する「たにがわ」と2階建て車両E4系を使用する「Maxたにがわ」があります。

「Maxとき」と「Maxたにがわ」は併設して運行されていることがあり、高崎駅または越後湯沢駅で分割・併合されています。

使用されている車両は、E2系がよく使用されており、2013年に東北新幹線がE5系を導入したことにより、東北新幹線から転属する形で運行されています。

上越新幹線ではE4系も運行されており、単独で2階建て車両8両編成、もしくは2編成併設で16両編成で運行され、列車名には「Max」がつけられています。

2016年からはE3系を使用した観光列車「現美新幹線」が営業運転を行い、2018年以降にはE7系が導入される予定となっています。