新幹線の展開に関しては、全国新幹線鉄道整備法に基づいてつくられるようになっており、その法律にのっとってつくられた新幹線として東北新幹線があります。

東北新幹線はJR東日本が運営する新幹線で、東京駅から新青森駅まで開通している路線で、東北を縦断するかたちで展開されています。

建設の基本計画によって東京から盛岡の間で着工が行われ、1982年に大宮~盛岡間が開業し、1985年には上野~大宮間、1991年には上野~東京間が開業しました。

その後も延伸計画が進められ、2002年には盛岡~八戸間が開業し、2010年には八戸~新青森間が開業し、この区間を並行する東北本線の一部が第三セクターに移管されました。

最初の区間の開業から全線開業までは他の路線より時間がかかっており、最初に開業してから39年で全線が開通しています。

全線の距離は674.9㎞で、日本最長の距離を誇る新幹線で、線内の白石蔵王~仙台間の25.7㎞は日本最長の直線区間となっています。

東京駅から上野・大宮を経て、宇都宮・福島・仙台・盛岡・新青森と続き、東北の主要都市を結び、他の新幹線の路線との乗り換えができるようにもなっています。

東北新幹線を運行する列車は、東海道・山陽新幹線にならって「ひかり」に相当するものを「やまびこ」、「こだま」に相当するものを「あおば」としていました。

運行している車両には、最速のものでは「はやぶさ」があり、E5系・H5系が使用され、全車指定席で全線で運行され、北海道新幹線の新函館北斗駅まで走行しています。

「はやぶさ」は2011年から運行され、最高速度が時速300㎞まで出せるようになっており、東京~新青森間を最短3時間10分で行けるようになっています。

それに続いて速い列車に「はやて」があり、主に東京~盛岡間、盛岡・新青森~新函館北斗間で運行され、E2系やE5系が使用されています。

2002年に八戸駅まで延伸されたことで運行されるようになり、停車駅はダイヤ改正に合わせて変更されてきました。

「やまびこ」は東京~仙台・盛岡間で運行されており、その間の主要駅に停車するようになっており、E2系やE5系が使用されています。

各駅停車のものに「なすの」があり、東京~那須塩原・郡山間で運行され、この区間では各駅に停車するようになっています。

途中まで東北新幹線の列車に直結されて運転されている列車として、山形新幹線の「つばさ」、秋田新幹線の「こまち」が、「はやぶさ」や「やまびこ」に併結されるかたちで走行しています。

各駅停車タイプの車両として、かつて「あおば」が走行されており、1994年には2階建て車両E1系の導入から「Maxあおば」が登場しましたが、後に「なすの」に置き換えられました。

2階建て車両E4系が導入されたことで、「Maxやまびこ」や「Maxなすの」も運行されていましたが、2012年のダイヤ改正によって廃止されました。