新幹線では様々な車両が運行されており、各路線で特長のある車両が走行しているので、魅力が感じられます。

在来線の車両よりも大きいのが特長で、通常の営業で旅客列車として使用されることが多く、高速走行ができるように様々な技術が導入されています。

フル規格の新幹線で、幅3.4m×高さ4.5mとサイズは大きく、軽量化を進めていくため車両全体で強度を保つ構造になっています。

当初は車両に普通鋼が使用されてきましたが、東北新幹線や上越新幹線が開通してからはアルミニウムが使用されるようになり、現在ではアルミニウム製が主流になっています。

現在の新幹線の車両は、1両あたり2~3億円といわれており、車両の製造を行っているメーカーは日本車輛製造や川崎重工業など7社です。

先頭形状は走行中の空気抵抗などを考えて設計されており、時代が進むにつれて先頭形状も変わっており、速度の向上にもかかわっています。

走行に使用する車両は時代が進むごとに代わっていき、使用する車両にはそれぞれ「○○系」というように分類されています。

1964年の東海道新幹線の開業からは、しばらくの間0系が長期にわたり運行されており、38次のマイナーチェンジを重ねながら多くの車両が製造されました。

東北新幹線と上越新幹線が開業してからは200系が運行されるようになり、国鉄民営化後は新規路線用の開発やサービス向上などを目的に、様々なタイプの車両が開発・運行されています。

編成は東海道新幹線開業時に12両、その後は16両となっており、各路線によってプラットホームの長さなども影響して、12~16両の編成となっています。

0系は東海道・山陽新幹線の初代車両として長期にわたって運行され、時代に合わせて16両編成になったり、食堂車が導入されたりしました。

国鉄民営化後は「こだま」の車両として使用されることが多く、後に後継車両が導入されると使用頻度が減少し、2008年に営業運転が終了します。

100系や300系は、0系に代わる車両として運行されるようになり、長期にわたって運行されてきましたが、最高速度の向上や後継車両の導入によって2012年に走行を終了しています。

200系は東北新幹線や上越新幹線で走行されていた車両で、長期にわたって使用されてきましたが、E5系などの置き換えによって営業運転が終了し、国鉄時代から運行されていた車両が2013年時点で消滅しました。

現在運航されている車両としてN700系がまず挙げられ、700系を基本に性能向上を目指しており、新幹線では初となる車体傾斜装置を導入したことで、所要時間の短縮を実現しています。

東北新幹線や北海道新幹線では、現在E5系が運行されており、他の車両との併設運転も高速で運行されています。

北陸新幹線ではE7系が運行されており、2014年に「あさま」の車両として導入されており、翌年の延伸開業によって「かがやき」などの車両でも使用されるようになりました。