東京から大阪方面へ向かう路線はいくつかあり、その代表的な存在が東海道新幹線ですが、日本海側を通って向かう北陸新幹線もその1つです。

上信越や北陸地域を経由する整備新幹線で、計画ではその地域を通って東京と大阪を結ぶようになっています。

1997年10月1日に高崎~長野間が開業し、2015年に長野~金沢間が開業したため、東京から北陸地方への所要時間が短縮されました。

高崎駅から始発または終着の列車はなく、その先の東京駅まで乗り入れており、東京~大宮間は東北新幹線、大宮~高崎間は上越新幹線に乗り入れています。

JRグループ2社が運営管理をしており、高崎~上越妙高間がJR東日本、上越妙高~金沢間がJR西日本のエリアとなっています。

同一名称の新幹線が複数社で管理しているのは北陸新幹線が初めてで、長野駅で両社の乗務員が交代を行っています。

電源の周波数が50Hzと60Hzの地域をまたいで走行するため、北陸新幹線では双方の周波数に対応している車両が使用されています。

北陸地方は豪雪地帯が多いことから、スプリンクラーによる融雪設備が備わっており、駅の線路やプラットホームが屋根で覆われているなど、雪害対策がとられています。

今後も延伸する計画があり、2023年春には金沢~敦賀間が開業する予定で、敦賀駅からは政府与党のプロジェクトチームで「小浜・京都ルート」で京都~新大阪間は京田辺市を経由するルートにすることを正式決定しています。

1997年の開業時は「長野新幹線」と案内され、延伸するまでしばらくの間その名称が使用され、運行する車両は速達タイプも各駅タイプも「あさま」が使用されました。

2015年に金沢駅まで延伸されたときは、「あさま」を含めて4種類の列車が運行されるようになり、全ての列車がE7系・W7系の車両を使用しています。

2015年に設定された列車として「かがやき」があり、東京~金沢間で運行される最速達タイプのもので、全車指定席となっています。

同年に設定された列車として「はくたか」もあり、東京・長野~金沢間を走行し、東京~金沢間では「かがやき」に次ぐ速さで、長野~金沢間では基本的に各駅に停車します。

同年に設定された列車として「つるぎ」もあり、これまで富山まで走行していた特急「しらさぎ」「サンダーバード」が金沢まで短縮されたため、その代替えとして富山~金沢間で走行しています。

そして長野新幹線時代から運行している「あさま」で、東京~長野間で運行されており、この区間での各駅停車タイプとしての役割を担います。

北陸新幹線の開業後は、並行する在来線の扱いに関しては、信越本線の長野県内の区間はしなの鉄道として運行され、第三セクターの路線となっています。

北陸本線の該当区間も、県域ごとに設立された第三セクターに移管され、新潟県内ではえちごトキめき鉄道、富山県内ではあいの風とやま鉄道、石川県内ではIRいしかわ鉄道として運行されています。